RAID用のHDDエンクロージャーがほしかったので、探していたところセンチュリーの
5代目 技あり!楽ラック! CWRS5-BKを発見。
5インチベイ3個に3.5インチSATA HDDを5つも増設出来るようにするエンクロージャーです。
さすがに詰め込み過ぎな感もたっぷりですが、限られたスペースで最大の効果を得たいと考えて居たのでコレはコレでありかなと。
それにしても、HDD5台もマウントして放熱は大丈夫なのか・・・?
という疑問もありますが、ファンは付いているようなので購入を決意。
ヤフオクを見ていると、たまたま1980円で売っていたので即飛びついたまではよかったのですが・・・
どうやらこの商品、 いろいろ問題が多かっため現在ではそれらを改善したV2が販売しているようです。
今回購入したV1は修正前の物だったんですね。
どうりで誰も入札に来ないわけです。^^;;
安かったのでこれはこれで前向きに考えましょう。
届いた、商品がこちら。
で、何がこの商品の問題かと言うと一番の問題がバネの強さ。
HDDを差し込んで、蓋を閉めるだけで交換可能が売りなこの商品。
蓋を開けると、HDDが取り出せるように飛び出てくるのですがその押し返すバネの力が強すぎるのです。
これが問題のバネの写真。
写真下部に、HDDを押し返すためのバネ。
上側にHDDを外まで押し返すガイドローラーが付いています。
HDDを挿入時バネを押してコネクタと接続されますがその押し返すバネの力が強すぎるためコネクタとの接続が離れたまに認識したりしなかったりと不安定になるそうです。
幸い僕のでは使った限りでは発生しませんでしたが、たしかに押し返す力は強いです。
ネットをよく調べてみると、バネの力があまりにも強すぎて閉じている蓋をこじ開けてHDDが飛び出してきたという例もあったようです。^^;;
そのとき蓋のツメは破損したとのことなので・・・怖いですね。
HDDは信頼性が 一番です。
いくらRAIDにしても、エンクロージャーが信頼性が無いのではいくら信頼性のあがる技術を使っても意味がありませんよね。
さすがに このままでは怖くて使えない・・・
この不具合についてはバネを外して対応したというのがだいたいのパターンのようです。
そもそも、ガイドローラーがあるのに何でバネが付いているんだろうという・・・
単純な疑問が思い浮かびました。
到着した初日ではありますが、とりあえず分解。
ケース周辺のネジを外していきます。
あっさりと分解出来ました。
バネは、ご覧のようにネジで止まっているだけなのでネジを外してあげれば取り付けが出来るようです。
そこでバネを外して、使用してみました。
その結果、バネの役割がわかりました。
HDDとSATAのコネクタが 接続されるとバネが無い状態では、まったく押し返して来る力がないようです。^^;;
ガイドローラーはあくまでレール上にあるHDDを押し返すだけで、コネクタが接続状態にあるHDDを押し返すだけの力がない。
つまり、バネを外してHDDを取り付けてしまうとHDDの取り出しは不可能になるというわけです。
さすがにこれは使い勝手が悪すぎる。
他の方々は、HDDに紐をテープなどで取り付けて それを引っ張って取り付けを行っているようです。
最悪それもいいかなぁ・・・と、ケースを眺めてみるともう一点問題点が見えてきました。
このケース恐ろしくエアフローが悪いのではないだろうか。
背面にせっかく2基のファンが付いているのに、SATAコネクタ基盤などがあってほとんど風が通らないように見えます。
上の写真では、前面から背面を撮影した写真ですが、背面まで抜ける場所は無いように見えますよね。
正確には、多重壁面のようになっていてそれぞれの壁の間は開いていますが、風がそれをよけて進んでくるっていうのは考えにくい。
事実、この状態で電源を入れてみたのですが、案の定ほとんど風が遮られてしまってHDDの場所で風を感じることは出来ませんでした。
ちなみに、ファンは吸気方向で設置されています。
つまりエンクロージャー内部から外側に抜けるような流れです。
今回は実験のため、ファンを逆につけてエフアローを確認してみました。
結局のところファンがほとんど意味をなしていないことがわかりました。
冒頭でも予想していたHDDの放熱は懸念していましたが、それを解消させるファンが意味をなしていないのではさすがに怖すぎる。
HDDの取り出しは、最悪紐でもよくても放熱だけは故障率を高めるだけなのでこれだけは洒落にならない^^;;
実用させる前にこの二つの問題点を解決していこうと思います。
上記の問題ポイントが改善されているバージョン2も発売されています。
これから買われる方は下記のバージョン2をご検討された方が良いと思います。
バージョン2の型番は「CWRS5-BK2」 です。最後に2が付いていますのでお間違いないように。
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