先日壊れたHDDの処分を行ってみました
だれも廃棄されたHDDの解析なんかしないと思いますが、最近物騒なのでなにがあるかわかりません
別段解析されて困るほどのデータは保存されてはいないのですが、サーバーのメインシステムだったHDDです。
セキュリティ情報が漏れるとよろしくないのできっちり読めなくなるまで破壊してみようと思います
こちらが本日のクランケ。
MAXTOR DIAMONDMAX 16 60GB ATA 133
今回は、壊れた原因も探りたいのでしっかり分解をして中を確認します。
HDDは簡単に開けられないように、いじり止めのネジで締められています。
それでもトルクスドライバーがあれば簡単にあきます。
ラベルを剥がすとネジが締まっているのが確認できます。
隠れたねじも姿を現しトータル7本のネジをハズします。
蓋を外すと・・・
ディスクの上に思いっきり傷が入っています
見ると相当幅広の傷で、ヘッドがディスク盤面に接触しているのか?と思いましたがこのあたりは微妙すぎて見ただけでは判断がつきません。
見る角度を変えてみます。
こう見ると、このHDDがシングルプラッタであることがよくわかります。
しかし毎回開けると思うのですがHDDの内部の美しさはすごいです。
さすがデリケートな部品だけあって各所がなめらかに、そして機能的に作り込まれた美しさを感じます。
絵になるわー
とりあえず、それだけではカッコンカッコンの原因はわからないので・・・
この状態で電源を入れてみます。
プラッタはかなり高速回転するので十分注意して作業を進めます。
HDDのヘッドの動きはもちろん高速ですね。
故障の原因は案の定盤面の傷。
傷の部分でおそらくリードエラーが発生し、ヘッドが大きく振られたあと初期位置に戻ります。
この動作の時にヘッドの動きを初期位置より制限するリミッターに当たることによってカッコンカッコン音が鳴っているようです。
ディスク盤面上は非常に堅く、通常簡単には傷は付きません。
この幅広の傷は、5年間ずっと電源を入れ続けられヘッドがよくアクセスする場所である写真の位置に少しずつ、つけられていった傷なのではないかと思われます。
傷の付いている位置にヘッドが移動すると、さーっというノイズが出来ます
ヘッドの先端がディスク盤面の荒れた部分に軽く接触している音ではないかと思います。
綺麗な部分ではその音は皆無です。
逆に今まで良くこの状態でアクセスできていたな・・・ということに関心します。
ってことはRAID構成のスペアHDDも時期に逝くなこりゃ
分解しただけの成果はありました
っとこれだけではつまらないので、別の壊れたHDDもあったのでそちらも分解してみることにします。
こちらは「IBM deskstar IC35L080AVVA07-0」で、80GのHDDですね。
今は無きIBM製ですw
HDDってうちは正直あまり壊れないので、だいたい5年は普通に保ちます。
そうこうしている間に製品よりもメーカーが無くなってしまったり・・・いろいろ寂しいですな。
IBMさんのは盤面は非常に綺麗です。
ハードウェア的に故障したわけではないのではないか・・・と予想しています。
というのも、初期起動のイニシャライズの音にも別段異常もなく、ドライブをパソコンで認識後すぐに居なくなるという現象が発生しております。
いろいろな接続方法を試しましても同様の現象が発生するのでおそらくダメではないかと
何にしても精神衛生上不安なので、この度分解処分と致しました
こちらは、プラッタが2枚あります。
見てのようにプラッタはかなり厚い金属で出来ています。
高速で回転させても歪みなどが発生しないようになっているのではないかとおもいます。
しかし本当に綺麗だわ
さすが精密機器ですね。
IBMのHDDはヘッドの待避位置がディスクの外側になっています。
MAXTORさんのHDDはディスクの内側になっていました。
プラッタあたりの容量はMAXTORさんの方が大きいためディスク1枚でもさらに余裕があったんでしょうね。
おそらくこちらのIBMはMAXTORさんよりもさらに古い製品です。
こちらもつい先日まで現役だったんですけどね
さて、ディスクの処分方法ですが・・・
とりあえず見えるディスクに傷をつけます
こんな感じ。
作業内容は決しておすすめできません。
ドライバーを盤面に押しつけ、HDDの電源を入れました
いろいろ危ないので辞めた方が良い気はします。
何しろ毎分7200rpmぐらいの回転をするのですから
傷をつけて思ったのですが、やはりそう簡単には傷つきません。
軽い力ではほとんどノーダメージ。
多少盤面に力をいれてこのような傷が入りました。
結構頑丈に作られているもののようですね。
実際高速回転する盤面すれすれをヘッドが高速移動してディスクに読み書きをしているのですからそりゃかんたんに傷がつかれると困るのでこうゆうコーティングをしているのではないかと。
すごいなぁ。
ちなみに、プラッタは両面ある場合もあります。
その場合はディスクに穴を開けた方が間違えないですね。
IBMはこの後、ドリルで穴を開けて処分致しました。
処分をするついでにいろいろ研究をしてみましたが、HDDの仕組みがよくわかりました。
通常はHDDの上からドリルで数カ所穴開けをして処分するのですが、自分のHDDが壊れたのはあまり経験がなかったのでつい蓋開けしてみたくなりましたw
また興味をそそったらなにか分解してみたいと思います
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