HP ProLiant ML110 G6のファン交換と静音について考えてみる 考察編
ML110 G6の標準ファンについて
HP製サーバー ML110 G6ですが、本格運用から数日が経過しました。
季節は夏真っ盛り、室内温度もかなり高い状態が続き、誰もいない室内は30度を超える日もしばしばです。
そんなためかどうかは不明ですが、ML110 G6は、ファンが爆音で動作しております。
CPUファンが 5000rpm
ケースファンが 4500rpm
回転数が動作音のとは直結とないとはおもいますが、とりあえずこのファンすごく五月蠅いです。
寝室と同じ部屋においてあるサーバーなので非常に気になります。
それも寝てしまえばどうということはないのですが、集中して作業しているさなかにグォーっと常時響かれるともぅ orz
暑い気温がさらに暑苦しく感じるので不思議です。
そもそも、サーバーマシンに静音性を考える必要は無いんだとは思います。
安定して動作させることがサーバーとして優れているサーバーだと思いますので、風を効率よく送り、効率よく熱を放熱させることが故障率を低下させる最善の方法です。
しかも、ML110 G6の価格では、静音性の高くさらに冷却性能の高いファンを採用するのはなかなか難しいのかもしれませんね。
そんなこんなで、ML110 G6が本気を出すと、やばいぐらい五月蠅いです。^^;;
静かであればそのままにして稼働させようと思いますが、ちょっと交換することを考えてみようと思います。
IPMI機能
まず単純に静かにする方法として、ファンを引っこ抜く方法が考えられると思いますが・・・
さすがサーバーマシンです、そんな緊急事態はしっかり反応し、BIOSレベルで動作が決められています。
ML110 G6ではIPMIという機能で、マシンの状態を常時監視しています。
IPMIは、サーバーの各部の温度、ファンの回転数、各部の電圧などを詳細に測定をしています。
もしその値に異常があれば、決められた動作をするといった対応がOSレベルでも可能になっています。
ファンの動作に関してはBIOSレベルで管理されています。
そのため、ケースファンをコネクタから引っこ抜こうものならマザーボードの警告灯が点灯し、数十秒でシステムがシャットダウンします。
なら引っこ抜くのが駄目なら、遅いファンに交換すれば・・・
実はそう簡単な問題でもありません。
監視しているのは、ファンの死活監視ではなくファン回転数なのです。
つまりファンの回転数が一定回転以上の回転数が検知できなければエラーとなる仕組み。
さすがサーバーマシンよくできています。
BIOSの設定では、これらの異常検出時の動作設定も変更できますが、これを切ってしまったのでは実際の異常が発生したときにも対応出来なくなりますのでこれは切らずに生かして動作させたいと思います。
ファンの種類
さて、それでは交換可能なファンですがコネクタの問題もあります。
これはこちらの記事で明らかになっている内容です。
コネクタが通常のコネクタ形状ではなく、さらに4ピンです。
パソコン用のファンには、2ピン、3ピン、4ピンのファンが存在します。
それぞれコネクタは互換性があり一般的なパソコン用のファンであれば信号数の違いがあっても差し込むことが可能です。
それぞれコネクタの違いにおける信号の内容は下記のようになっています。
- 2ピンケーブルファン
2ピンケーブルファンは、電圧、GNDの信号のケーブルです。
規定電圧を与えるだけで一定回転数回転するモーターを回転させるためのもっともシンプルなファンだとおもいます。 - 3ピンケーブルファン
3ピンケーブルは、電圧、GND、回転数の信号ケーブルです。
モーターの駆動には2ピンケーブルファンと代わりありませんが、そのファンは現在どのくらいの速度で回転しているのかを通知する信号線が追加されています。
この回転数はrpmで返され1分間あたりの回転数がこの値の数字となります。
現在販売されているファンはこの3ピンケーブルファンが主流ではではでしょうか。 - 4ピンケーブルファン
4ソ゜ンケーブルファンはIntelがLGA775を市場投入したときにリテールファンとして標準になったファンです。
4ピンケーブルは、電圧、GND、回転数、PWMの信号のケーブルです。
3ピンのものにファン速度を制御するPWMコントロールケーブルが追加となりました。
以上のことから、4ピンケーブルファン以外ファンのスピードはコントロール出来ないかのように思えます。
実は、単純にファンの速度をコントロールさせる方法も存在します。
一般的に市販されている ファン速度コントローラーは、大きく2つに分類されます。
電圧コントロール方式とPWM制御方式です。
電圧コントロール方式は、2ピン、3ピンケーブルファン向けのコントローラーでモーターに供給する電圧の上げ下げを行ってファンの速度を制御しています。
正しい制御方法ではありませんが4ピンのファンもこれで制御自体は可能です。
ただ本来はPWM信号でコントロールするのがきめ細やかく正確に制御することが可能です。
PWM制御方式は、4ピンケーブル用ファンコントローラーで基本的に4ピン専用です。
2ピン、3ピンのファンを刺しても基本的には回転速度は制御できず、この場合基本的に最高速度で回転します。
ただし4ピンファンを制御させる場合は、電圧コントロールより意図した回転数が得られるようになっていると思います。
ML110 G6のファンはコネクタ形状の異なっては居ますがファン自体は上記でいう4ピンファンと同じです。
次は、実際にML110 G6を静かにする方法を考えて見ようと思います。
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