中華バギー(ATV) デュアルチャージコイル化の考察とフライホイール確認
仕事の方がピークでちょっと更新速度が落ちてきています
といっても、ブログで書きたい改造ポイントも少なくなってきたのでまったりとやっていきます
さて、デュアルチャージコイルで肝心なチャージコイルのお話。
チャージコイルとはフライホイールの内側にある発電用のコイルです。
ロンシンエンジンのチャージコイル
正面に見えている丸いのがフライホイールです。
蓋の方に付いているのが、チャージコイルとエキサイタコイルです。
その蓋側の写真がこちら。
フライホイールには、強力な磁石が付いています。
エンジンの回転にあわせて、フライホイールが回転することで磁石が回転しチャージコイルで電気の発電を行うという仕組みです
とても合理的な発電方法ですね
大きいコイルがチャージコイル。バギーの電装系に使用される電力を発電するコイルです。
小さいコイルがエキサイタコイルです。エンジンの点火プラグなどに使用する電力を発電しているコイルです。
そんなわけでエキサイタコイルは大容量の必要も無いため、 あまり大きいコイルが用いられていません。
チャージコイルに至っては、電装品への電力供給に使用されるため基本手に大きいことに越したことはありません。
余った電力はバッテリーに蓄えられます。
バッテリーもいつも適切な電力量が保たれていればその分長寿命にも繋がります
デュアルチャージコイルについて考える
デュアルチャージコイル化はエキサイタコイルを取っ払って、ひとつしかないチャージコイルを倍にすることで発電量も倍にしてしまおうという素敵なプランです
電力を使用する改造を今後行わないと考えて居る方にはあまり意味のない改造です
実は発電以外にもメリットがあったのでそれは後述。
ちなみに、デュアルチャージコイルにしなくても全波発電にしてあればだいたいの電力はまかなえているはずです
HIDの取り付けなどを考えている場合はやっておいた方が良い改造プランだと思います。
電力が足りない状態でHIDを点灯させ続けると、バラストおよびバーナーに悪影響が出ますのですぐにお逝きになります
それでなくても中華製のキットならなおさらです
発電以外のメリット
実は改造後、思いがけない恩恵も受けることが出来ました。
それはエンジンの振動が減っていたことです。
中華エンジンを乗っていられる方はだいたい気がついていると思いますが・・・
中華のエンジンって振動すごいっすよね?
エンジンマウントが逝くぐらいなんだからその振動たるや強烈だとは思いますが
国産エンジンではあり得ない振動です
原因はおおむねフライホイールの中心が取れていなかったりすることが多いようです
それがどうしたことか今回デュアルチャージコイル化を行ったところフライホイールには全然手を入れていないのにもかかわらず、明らかに高回転時の振動が減っていました
これは、半月型コイルの二つのバランスが取れたからと推測しています。
上の写真のように、エキサイタコイルとチャージコイルでは大きさが違います。
もちろん磁力を帯びたフライホイールが回転するときの抵抗も、大きいコイルと小さいコイルとでは磁力の影響によって通過抵抗も変わって来るのではないかと考えて居ます。
つまり
大きいコイルの時は抵抗大。
小さいコイルの時は抵抗小。
したがって、フライホイールの回転に抵抗の違いからもブレが発生していたのではないかと推測しています。
今回デュアルチャージコイル化することで、両側共に大きいコイルとすることで磁石がコイル面を通過するときの抵抗がだいたい均一化することで抵抗のバランスが取れ振動が減ったのでは?と考えて居ます。
特に半月タイプのチャージコイルでは、2つの相対する位置にコイルが付いています。
相対する位置ならば微細な抵抗であっても振動のモーメント は最大になるのではないかと思います。
これらは全て推測だけですので、間違っていそうならツッコミ歓迎です。
ただ事実体感できるほどの振動低減が確認出来たので、もし人柱歓迎ってかた是非トライしてみてください。
結果もお知らせいただければこちらで公開させていただきまーす
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