HP ProLiant ML110 G6 ケースを交換する 実行
前回までに、ML110 G6のケース交換までのポイントは洗いだせていますので、ケースの移植を実行させたいと思います。
移植先となるケースは、このケースです。
ちょっとメーカーとかは忘れました。
ただ、マイクロATXサイズなケースではありますが、通常のATXマザーが入ります。
しかも、拡張性に優れ下記のようなスペックです。
- 5インチベイ ×4段
- 3.5インチフロントベイ ×2
- 3.5インチシャドウベイ ×4
- 拡張スロット ×6スロット
- 通常のATX電源が搭載可能
- フロントファン、ケース上部ファン、ケースサイドファンなどを装備
大きさも小さいながらなかなかの拡張性です。
個人的にはこのケースを好んで試用しています。
それでは移植を始めようと思います。
- フロントベゼルを外す
- マザーボードに繋がるケーブル類をすべて外す
- ドライブ類を外す
- 必要なケーブル類をケースから取り外す
必要な物は、LEDや電源スイッチなどのコネクタスイッチ一式、温度センサ - CPUファンを外す
- ケースファンを外す
- マザーボードを固定しているネジをすべて外す
- マザーボードを外す
この順番でケースから必要な部品を外します。
新しいケースへは、外した順番から逆に作業するのが楽に作業を進めることが出来ます。
交換のポイントとなるのは、LEDスイッチコネクタの加工です。
このコネクタを外すと、LED2つとスイッチコネクタが外す必要があります。
LEDと電源スイッチはツメで引っかかっているだけです。
電源スイッチはだいたいそのケース独自の形状をしたスイッチがケースに組み込まれていると思います。
そのためケースに内蔵されているスイッチを流用するために、コネクタ部分から電源スイッチケーブルを切断します。
電源スイッチはML110 G6のケースに戻します。
もし、他のマザーボードで使用するのでしたら、スイッチ側のケーブルも下記のようにメスのピンコネクタを付けておくと楽に移植が出来ると思います。
それでは、新しいコネクタを半田付けをします。
これでどんな汎用ケースでもML110 G6のマザーボードを稼働させることが可能になります。


これを半田付けをすれば完成です。
移植先のケースは、電源ランプやアクセスランプは汎用のLEDを取り付けられるようになっています。
そのため今回は、電源スイッチだけのコネクタ付けですが、もしLEDランプもケース独自のものでしたらコネクタを付けておくと便利だと思います。
ちょっと難易度があるところはこの作業だけです。
あとはマザーボードの固定用のネジを通常のプラスネジに変えておいた方が今後のメンテナンス性がよくなるのでおすすめします。
あとは普通にパソコンをくみ上げる要領でくみ上げていけばあっさり組み込み完了しました。
HDDなども搭載して、早速CentOSを組み込みますが・・・ここで問題発生。
HDDの認識順番が想定と違います。^^;;
コネクタはSATA1~SATA6の順番でマザーボードのシルクには書かれているのでその順番で刺していったのですが・・・
どうやらCentOS側からの認識は下記のようになっているようです。
- SATA1 → sda
- SATA3 → sdb
- SATA2 → sdc
- SATA4 → sdd
- SATA5 → sde
- SATA6 → sdf
まぁ、すぐに気がつくことではありますがちょっと驚きました。
ちなみに、BIOSでは、マザーボードのシルクの順番に認識しています。
それを考えるとCentOS側の問題なのかもしれません。
無事組み込みと設定を終えて、サーバーの本格運用に入ります。
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