中華バギー(ATV) フライホイールの外し方1
僕も相棒と出会って早2年。。。
そろそろエンジンというカテゴリに手を出そうかと思っています
今までほとんどエンジンでどうこうしようっていうのは、一番最後だと思っていました。
正直ね。
中華の車両でエンジンだけチューンしてもめちゃ怖い・・・
コイツに関しては速度が出れば良いってモンでは無いと思いますしね。
とりあえず、他の車両に迷惑かけない程度の速度で巡航できれば十分。
ただやっぱり、トルクは欲しいよね
登坂していると明らかに速度維持は不可能だもんなぁ・・・
この重い図体じゃどうしたって俊敏さ、トルクが足りない。
まぁ、ますます重くしている張本人が何を言うっていうツッコミは聞かなかったことにさせて頂いて。
少しでもこの中華エンジンってものの性能を引き出すためにもまずは分解でしょう
しかもここだけブラックボックスっていうのもねぇ・・・僕の性格がそれをヨシとしないようで。
手始めにフライホイールからハズしてみようかなと
色々気になることもあるし。
というのもね。。。
買っちゃった。
テヘ
マグナ50用 フライホイールとジェネレーターカバー一式。
もちろん生粋のオール国産のホンダ謹製の代物です
ジェネレーターカバーの形状があまりにも違いますが、フライホイールだけでも使えれば良いかと人柱で購入。
ぶっちゃけ、中華エンジンの振動の元凶とも言えるのがこのフライホイールです
国産に交換したら劇的に振動が!?などという意見はかなり他方から聞かれます。
あらゆる所で芯が出ていない中華製品ですから、真剣にバランスが取れていなければならないフライホイールを作ったところで芯なんか期待できるはずもなく・・・
振動が減るということこそが中華マシンにとってはかなり急務な問題じゃね??と今更ながらに思いました。
エンジンマウントが折れてみたり、ネジがあちらこちらで落ちてみたり。。。
もちろん対策は施しますが、これらの原因の一端はこのエンジンの振動による物なのでは無いかと。
そのテストねもかねて、今回購入したのがこのマグナ用のジェネレーター一式です
それよりもなによりも、まずはエンジンからフライホイールをハズさないことには次に進めません
とりあえず、フライホイールを押さえるためにこんな物を買ってみました。
ダイソーってホントなんでも売っているよねぇ・・・
ちゃんとしたホルダー買えって話ですが。。。
出来れば今日中に作業したいっていうタイミング有るでしょ??
というわけで、コイツで急場しのぎです。
こちらがロンシンのフライホイールです。
早速ベルトレンチをセットして、センターナットをゆるめにかかりますが。。。
全然ゆるまねぇ・・・
っていうか、さすがにベルトレンチでは押さえつけの摩擦が足りません。
回っちゃう。
安物買いの何とやらですな
まぁ、買っといてなんですがこんなもんハナから期待はしていなかったのですが。
といっても、何とか今日中にこのボルトは緩めたいのです!
意地でも!!
作業自体は焦るとロクな事にはならないので、その点だけは冷静に。
よーく観察していると、どうも裏側に穴が空いているようです・・・
この穴を使えないだろうか??
構想5分、制作10分でさくっと作ってきた自作フライホイールホルダー
L鋼を普通の平鋼に切断して、y字の鍛冶を作りました。
寸法とかデタラメだし、バリも適当に処理しているので・・・
本来はこんな仕事はしないのですが、そう何度も使うもんでもないとおもうのでとりあえず時間優先です
フィーリングって時に奇跡的なベストマッチを見せることってありますよね
見事に、フライホイールの穴をつかんでくれました。
あとは、フライホイールのセンターナットを回すだけですが・・・
うほっ緩まないよ・・・
マジで緩まないって、コレ
国産でのここの締め付けトルクって、41N・mでしょ。
長いレンチがトルクレンチしかないので、100N・mでセットして回してみたら「カチッ」あっさり規定トルクだよと
なにこれ!?
組み付けた方は、組んだとき身内にご不幸でもあったんでしょうか??
親の敵かってぐらいの締め付けトルクです
実のところ、何も考えずにエアーインパクトでガガガっていうオチなんでしょうけどね。
何となく予想が付くだけに余計に負けたくないわー
さすがに僕の力だけではこれを外すのは無理と判断。
かといって、ここってクランクシャフトだからインパクトレンチなんかはまずいだろうし。。。
しゃーないので、最終手段。
レンチに1mぐらいのパイプで超ロングレンチを作ります。
まともな工具にこんなことすると工具に負担かかりまくりなので、壊れても惜しくない激安工具を人柱に
もちろんこんな使い方をしては工具に過剰な負荷がかかるので、こんな無茶をするときは工具破損時に自分自身が受け身をとるシュミレーションは念入りに。
こんな物の為に自分が怪我なんかしていたら余計に高い払いになっちゃう
さて、受け身シュミレーションもしっかり出来たところで準備が出来たらいきましょう!
せーのっ!!
うひょー
1m延長したこの工具をもってしても・・・ダメなのか・・・
腰を入れて体重を乗せるように・・・
ふんならばー・・・
バキィィ
あ・・・
嫌な音がしたぞっと・・・
結果から言うと、無事センターナットが緩んだだけなんですけど・・・
緩んだときにこれだけ盛大な音がするっていうのは初めての経験だったもんでかなり焦った
ふぅ・・・まじめにエンジンに予備が無いんだから心臓に悪いって
近々のロングツーリングが無くなって多少は無茶をしていますが・・・
今年こそはまともに乗ると決めたんだから
しかしこの長さのレンチに僕の体重を結構乗せたにもかかわらずゆるまん締め付けトルクって一体どんなだったんだろう・・・
コレでネジがバカになっていないのだから、よほどシャフトの硬さには自身がありそうね。
クランクには焼きも入れるでしょうしその程度の強度は当たり前っていう余裕でしょうか。
それ以前にちゃんと処理しているんだろうな・・・それ自体が不安になってくるよ。中華製は
しかしセンターナットがはずれたと喜んでいるけどそれだけなのよねぇ・・・
ナット外しにこれだけ苦労するっていうのは、フライホイールを外すなんてのはもう創意工夫でどうにか出来るレベルでは無いってことがわかりました
ここで力一杯引っ張れば、フライホイールはずれるかと期待したけどもちろんそんな程度の組み付け強度じゃ無いわ
怪我する前に専用工具を買いましょ。
ついでにあの自作の鍛冶では応用が利かないのでユニバーサルプーリーホルダーも一緒に買っておこうっと。
ってわけで、こんなものの取り外しだけで2部構成です
ホント中華はネタには困らないね。
次回に続く。
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