HP ProLiant ML110 G6 内部USBコネクタの形状の差違と対策
僕のML110 G6は、中身は当サイトのサーバーとして元々入っていたHP謹製のケースとは別のもので稼働しています
元々入っていたケースは、このたび有効に活用していただける友人のところドナドナされました。
ケース側の電源LEDや、スイッチなどのコネクタ類の変換は以前の記事などをご参照ください。
HP ProLiant ML110 G6 ケースを交換する 解析
HP ProLiant ML110 G6 ケースを交換する 実行
実はまだコネクタに問題が有りました。
それは内部USB コネクタです
さて、今まで気がつかなかったのには理由があります。
実はコネクタ形状自体はほとんど差違がありません。
ただ一点だけ・・・
コネクタの埋まっているピンの位置が違うのです。
これはいわゆる逆差し防止のコネクタになっています。
USBは1ポートで4ピンの信号線が必要になります。
- V+ (電圧5V)
- D+ (データ)
- D- (データ)
- GND
以上の4ピンです。
これが2ポート分あるので合計8ピンが必要になります。
しかし、内部USBコネクタは10ピンのコネクタになっていることが多いです。
上の写真はML110 G6の内部USBコネクタです。
ML110 G6も、上のように10ピンコネクタを使用しています。
ただ、1ピン埋まっていますね。
これが逆差し防止の為に埋まっている対策コネクタです。
この形状だとマザーボードに刺すときに逆に刺すことを防止する役目があります。
気の利いたマザーボードやケースではこの形状をとることが多く、逆に刺してしまう誤りがない事がメリットです。
しかし規格外品には対応しないというデメリットもあります
今回のML110 G6のUSBのコネクタは実はその規格外品でして・・・
見た目はほとんど一緒です。
もちろんアサインも一緒です。
ただ埋まっているピンの位置が異なっています
マザーボードのコネクタを比較してもらうとわかりやすいと思います。
ML110 G6 内部USBコネクタ | ギガバイト製 H67MA-USB3-B3 |
ML110 G6 USB コネクタの埋まっている部分とマザーボード側のピンヘッダーの配列では刺さらないことがお分かりになりますでしょうか
そんなわけでこのマザーボードには、 そのままでは刺さりません。
比較的ちゃんと作っているマザーボードならだいたいこの措置をされていますので刺さらないケースが多いのではないでしょうか。
こんなときは、これを使います。
これをは、内部USB信号を一本一本の信号ごとに分解できるケーブルです。
この変換ケーブルを使えばだいたい効果は同じだと思います。
ただ、ハズレを引くとUSB 2.0でリンクしないなどの問題もあるようです。
僕のは問題無く2.0でリンクしました。
あとはアサイン通りにこの変換ピンを並べます。
マザーボードからの変換ケーブルは
- V+ (マザーボード) → 赤
- D+ (マザーボード) → 白
- D- (マザーボード) → 緑
- GND (マザーボード) → 黒
となるように接続しました。
2コネクタ分あるので、同じ並びで2列作ります。
今後のメンテナンス性を考えてアサインがずれないように配列を決めたらテープで留めてしまうことをオススメします。
出来たコネクタをマザーボードにさします。
あとは、ML110 G6のコネクタにアサインを間違わないように刺しました。
基本的に、ML110 G6側のコネクタもアサイン側は一緒です。
ただ、ケーブルの色が僕の写真と同一で無い可能性もあるので調べてから接続してください。
僕のML110 G6側のUSBコネクタは、赤は +5V でした。
しかし黒も 2ポート目の +5V となっており、ML110 G6では慣例的な色使いではないようです。
接続が無事出来れば完了です。
慎重に確認しながらやれば簡単に接続できるかと思います。
関連のありそうなエントリ
いつも楽しく拝見させていただいております。
埋まっている穴は逆からまち針で何回か強めに突くと、
(※押し出すように)きれいに抜けますよ!
(プラスチックがはまってるだけなので抜けたらポン付けです!)
2代目の爺6さん
いつもありがとうございます^^
USBコネクタのお話ありがとうございます。
早速今日にでも試させて頂きますね^^/