中華バギー(ATV) ブレーキマスターシリンダー ロック機構の移植
購入した、NISSIN製 ホンダ フォルツァX用のマスターシリンダー。
> 中華バギー(ATV) ブレーキマスターシリンダーの購入
購入して視姦してやっぱり思うことは国産のクォリティは違うなぁ
じゃあ早速・・・
と早々に取り付けたくなるのはあたりまえだと思います。
がっ
ステップ1 コイツをこのまま取り付けます。
ステップ2 少し坂になっている場所に相棒のバギーさんを駐車します。
ステップ3 少しの間目を離します
気がついた時には「あれ??」ってなることは間違いございません
坂の下の方でぐったりと横たわって 変わり果てた姿を見ることになるかもしれません
まぁ、そんなコト試すまでもありませんが
というわけでマスターシリンダーにロック機構を移植します
といっても、中古で買って既に愛着の湧きつつあるマスターシリンダーに1つほど穴を開けるだけです。
・・・・
あれ?なんだろう??
愛着という言葉を加えるとほんの少しだけ心がチクっとします
うだうだ言っているとさっぱり作業が進まないので、サクサクと作業を進めます
まずは現車のブレーキから、ロック機構をハズしてきます。

ブレーキロック機構の部品
写真右側は、なんかロック用のピンまで抜けていますが・・・
なにもピンまで抜く必要はありません
僕もそんなところ外す予定など全くなかったのですがブレーキレバー支点ネジをハズした瞬間、力なくピンの底が抜けました
さすが中華製
いつもと違った刺激を加えるだけで新しい表現方法を見せてくれる可愛いヤツです
しかし中華製に対して免疫の付いてきている僕にとってはもうこの程度のコトでは全く動じることはありません
抜けた底面とスプリング、そしてピンを黙々と探しだしポケットにしまって、あっという間に見なかったことにします。
中華製は、イラっと来たら負けです。
褒めて伸ばすタイプを目指してますが、コイツは褒めてもなかなか伸びないのでこのままでは二人の関係も冷え切ってしまいます。
かといって欠点ばかり責めるのはさらによくありませんので、黙って失敗をフォローするのも紳士の努めです。
みなさまも中華の取り扱いにはご注意ください
結果、このロック板はこの状態のまま加工します
このロック板の裏には、

ブレーキロック機構の部品の突起部分
上記の赤く囲まれた部分が凹んでいるように、逆にその分裏側に凸っている部分があります。
この部分の凹みをマスターシリンダーにあけてあげれば取り付け出来ます
僕は出来るだけがっちりとロックをかけたかったので、マスタシリンダーの外側寄りに開けました

ロック機構取り付け穴の位置決め
この位置決めはフルートが入っていない状態でレバーを握ります。
ロックピンを降ろして5mm~1cmほどレバーを戻した位置で、固定されるぐらいの位置を目安にマークしました
5mm~1cm戻しというのは、ブレーキフルートが入ったときブレーキを握っても底付きしないはずです。
そのマージンを取ったのがこのぐらいかなと勝手に予想
ちなみにこのマスターシリンダーにフルートが入っている状態で握ったことはありません
したがってこの辺はだいたいの感です、フィーリングってやつです。。
他の娘・・・ いやいや、他のマシンのブレーキを握ってもちゃんと調整されていればだいたい全力で握ったときのにぎりしろはどれも一緒ぐらいです。
そんなわけであまり欲張ってロックの時ガッチガチにしようとするとそもそもロック出来ない事態になります
この記事を読んで「よーっしやってみるかっ」と思ってくださる方がいらっしゃいましたら、上の施工例もあくまで目安としてとらえてください。
そもそもブレーキレバー事態の大きさでも戻し量は変わったりするので一概には規則性はありません。
従って、自分の感性に従うのが一番だと思います
で、そんな位置決めがだいたい出来たらあとはひと思いに・・・

マスターシリンダーレバーステーの穴開け
情け容赦なく、ドリルを突き立てます。

マスターシリンダーレバーステーの穴開け
そして穴を掘ります。
上の2枚目の写真ではブレーキレバーを挟めています。
それはボール盤だと下への押す力があまりにも強い。
いくら信頼性に定評のあるNISSIN製でも、こんな想定外の力が加われば歪んだり、折れたりする可能性があります。
それを防止するために挟んであります
穴を開けるといっても、もちろん貫通させては強度が無くなりますので適切な深さの穴を掘ることが必要です。

穴あけは貫通させないように適切な深さの穴を掘る
ココまで出来てしまえばあとは調整です。

リューターで穴を整える
ドリルだと中心ばかり深い穴になりますので、ある程度掘り進んだらあとは研削用の歯を付けたリューターで穴を調整してあげれば十分です。

マスターシリンダーにロック機構の取り付け
穴の深さと大きさに問題が無ければ、ロック機構とマスターシリンダーがぴったり接地します
あとは、レバーを入れて支点のネジをはめれば完成・・・
だと僕も思っていましたが・・・
このロック機構を共締めするとネジの長さが微妙に足りない
下側から抜けているネジは数ミリで、あと2ミリもあればがっちりと緩み防止ネジが閉まるのですがネジにかかる程度で力を入れると舐めそうです。

マスターシリンダーにロック機構の取り付け
仕方がないので、ロック機構の板厚が厚いようなのでそれで調節します。
ロック機構の板厚は3.5mmほどあったので、ネジの頭がすっぽりと収まるぐらいの穴を深さ2mmほどあけていきます。
貫通したり、残る肉厚が少ないと強度に差し支えるためゆっくりと深さを確認しながら調整していきます。

ロック機構のネジ拡張
ネジの頭が綺麗に収まりました
あとはレバーを元に戻せば完成です。

マスターシリンダーにロック機構の取り付け
無事取り付けが終わりました
この状態でレバーを引いてロックをかけると若干の遊びがありました。
しかし後日フルートを入れてロックをかけると、ちょっときつめにブレーキを握ってかかるぐらいのロックの強さになります。
僕としてはとても最適な力加減だと思います
多種多様なマスターシリンダーがあると思いますが、これが出来ればどのメーカーの者でもだいたいロック機構が取り付けられそうです
Yahoo オークションでの検索はこちら >>
ホンダ フォルツァX マスターシリンダー
関連のありそうなエントリ
以下のコメント、全く同感です。 😉
————————–
中華製は、イラっと来たら負けです。
褒めて伸ばすタイプを目指してますが、コイツは褒めてもなかなか伸びないのでこのままでは二人の関係も冷え切ってしまいます。
かといって欠点ばかり責めるのはさらによくありませんので、黙って失敗をフォローするのも紳士の努めです。
—————————
最近の若者にも見られる現象です。開発途上の中国技術という意味では、日本の若者と同じように接するところかもしれません。
つばささんのブログ、私自身ROMのみで申し訳なく思っていますが、いつも楽しみにしております。
今後共、よろしくお願いします。m(_ _)m
バギーはまだ意志を持たないので、整備者の意志で良くも悪くも出来ますね。
人間は意志がある分こっちの気持ちとは関係なく成長していきますので、それを見るのもなかなか楽しみなものです^^
僕としてはこのままならない試行錯誤がおもしろいので、ある意味中華製品に関してはこのままでいてもらってもかまわないかなとかも思ったりしますw
たまにこうやってコメント頂けるだけで「あー見てもらえるんだと」とても励みになります^^
こちらこそ今後とも生暖かくご覧いただければうれしいです^^/